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11年振りにGlenda Griffithの話 その2 [レコード]


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近年のGlenda Griffith


Glenda GriffithとのMessageのやり取りの際、彼女はよくyoutubeのリンクを貼り付けてきます。

それはクラシックだったり、またある日はCSN&Yだったり...

それに対してあれこれと短いコメントのやり取りなどを続けていましたが、


ある日...


Randy NauertというGlendaの友人がyoutubeのリンクを彼女のfacebookに貼り付け、それをGlendaは私へにMessageへコピペしてきた音源がありました。


それは大きな発見であり、まったく知らない過去のGlendaのキャリアを知る入り口でした。


1997年の..いわゆるGlendaの1stアルバムの日本盤のライナーやBig pinkのCDにも触れられていない事実を私は知る事になります。


貼り付けられていた音源はこれ。





Big Sur Choirというグループの「Silver On The Water」という曲。


そのヴォーカルは明らかにGlenda Griffithでした。


私はすぐにGlendaに確認しました。

Glendaからの返信には「そうよ。私です。私が以前参加していたグループがBig Sur Choirよ。」

との事。


これは衝撃でした。

Glenda自身の記憶も曖昧な事と、彼女自身Big Sur Choirの音源(レコード)を持っていないという事で...

私が調べる事に。


Big Sur Choirで検索すると

このアルバムを紹介したブログにヒット。

内容を引用させていただくと


Big Sur Choir – Big Sur Choir

Peaceable Records Number One 1974 US

カリフォルニア州ビッグ・サーを拠点とするジーザス系コミューン・バンドが1974年にリリースした唯一のアルバム。なんの変哲もないルーラル・フォー ク・ロックかと思いきや、三人の女性コーラスが敬虔豊かに歌いあげる素朴で暖かなメロディーは、しなやかに絡み合いながら空を往く鳥のように自由な軌跡を 描いてゆく。知覚の扉が開いているならば、我々の意表をつく地平へと到達するだろう。Linda PerhacsやPropinquityの最高の瞬間を思わせる “World Within World” のように、ひそやかでミステリアスな曲だけでなく、いかにもルーラルなレイドバックした楽曲まで、すべてが真にプログレッシヴであり、緊張感と安やぎの絶 妙のバランスの上に、伝統と革新が同居するUSフォーク・ロックの名作中の名作だ。ヤウスが「挑発としての文学史」で述べたように、美的距離(期待の地平 と作品との距離)の大きさで芸術作品の芸術的特質を測るならば、これは正に芸術作品であるが、コミューン・バンドならではの一体感やリラックスしたムード があり、肩肘張らずにドライブのお供にも、公園でのピクニックにも最適である。Paul Johnsonのギターの流麗なフレーズも躍動感に溢れ、実に心地良い。メンバーの二人Rita GattiとTom Carveyは、デュオでカセット・オンリーのアルバム”Life is Like a Mountain Railway”を残しているが、こちらも本作を劣らぬ名作だ。


驚くほど詳しい解説ではあったが、そこにはGlenda Griffithの名前は出てこない。


さらに検索すると「Glenda Bickell」という名前がヒット。


これをGlendaに確認すると


So cool you found this ,my name was Glenda Bickell at that time,my first husbands name,wow what a memory,thank you so much.



BickellはGlendaの最初の夫の苗字でした。

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まずはなんとかこのアルバムを手に入れなければ何もわからないと思い、

探したところebayにありました。


後でわかった事ですが、このアルバム自体1,000枚しかプレスされていなかったとの事です。


数週間待ってアメリカのセラーから届いたアルバムがこれです。



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最初に書いたRandy NauertというGlendaの友人はこのアルバムの原盤権を持つ男で、Big Sur Choirのアルバムを制作するためだけにレーベルを立ち上げた張本人でした。


このBig Sur Choirの唯一のアルバム「Peaceable」でアルバムでは10曲中5曲がグレンダの作曲。


アルバムのパーソナルは

Tom Carvey (vocals), Rita Gatti (vocals), Paul Johnson (vocals), Ruth Stevens (vocals), Glenda Bickell (vocals)


そしてなんとそしてJim Keltnerがpercussionで参加しています。

                                                                          

不思議なものでJim Keltner関連で彼の仕事を調べると、Big Sur Choirは出てくるのにGlendaの関連からはJim Keltnerの仕事は出てきません。

これはGriffithがBickell名義であることが大きな要因だと考えられます。



Big Sur Choirは60年代後半からこのアルバムが制作された1974年前後が活動期間と思われます。


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Glenda自身に確認したところ、Big Sur Choirは名前の通りNorthern CaliforniaのBig Surを拠点に活動していたとの事。


Big Surといえば60年代から70年代初頭に開催されていたBig Sur Folk Festivalがあります。


次回はその辺りとGlendaの関連をお話します。





オマケ

Glendaは現在新しいプロジェクトとしてBig Sur Choirの「Silver On The Water」の再録を望んでいます。そのためには原盤権を持つRandy Nauertの協力は不可欠かと思いますが、一体Glendaの作詞・作曲した作品の版権がどうなっているのか・・・それも不透明である事は事実です。



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コメント 3

5-banncho-go

Big Sur ChiorはRandy Nauertさんによってフル・アルバムはYouTubeにアップされていました(2018.7.18)。
https://www.youtube.com/watch?v=QqGpYh2WO7k

メンバーだったRita Gattiさんのコメントも載っていますネ。
リイシューに向けて動き出すといいですね。
記事にもありました「Silver on The Water」が出色の出来でしょうか?!
by 5-banncho-go (2019-01-08 17:18) 

hamakaze_ataru

5-banncho-go様
最初はSilver on the waterをアップした人にRandy驚く…みたいな展開からRandyがfbに投稿し、以降アルバム1枚分投稿しました。
リイシュー期待したいところですが、Randyさん…そこまで一生懸命ではないようですね。YouTubeで終わらせるのはもったいないアルバムです。
グレンダのペンによるSilver〜はPaulのギターも素晴らしく、やはりアルバムのハイライトかと思います。

またfreeでお会いする機会がありましたら、よろしくお願いいたします!
by hamakaze_ataru (2019-01-10 00:41) 

5-banncho-go

トピ主様
ご返信ありがとうございます。
Randyさん、もう忘却の彼方の出来事と思ってるんでしょうか?残念ですね。
長門芳郎さんにでも一肌脱いでいただきましょうか(笑)

こちらこそfreeでお会いしたらよろしくお願いします。
by 5-banncho-go (2019-01-11 20:21) 

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